1996年11月12,14,16,17日の四日間、神奈川県立音楽堂において、
「鳴り響くアジア」と題して芸術フェスティバルが開催されます。
その中で、第四日目の17日には、聲明と雅楽アンサンブルに洋楽器のチェロを
取り入れた一柳 慧さんの新作「心の視界」が演奏されます。
聲明には、真言宗豊山派の僧侶と天台宗の僧侶が共演しますので、
興味のある方は是非ご鑑賞ください。
『心の視界』は、一柳 慧の作曲による世界初演作品です。 天台と真言の声明の共演は、きわめてめずらしく、 これに加え、東京インターナショナル・ミュージック・アンサンブルによる 雅楽演奏とダンスは、画期的クロスオーバーパフォーマンスになるでしょう。 特に、本作品の演奏にあたって、古代楽器の軋筝(あっそう)を復元し、 いっそう豊かな表現が獲得されます。 聲明と雅楽は、日本固有のすぐれた芸術ですが、 その様式は、東アジアに共通する音楽言語を持っています。 『心の視界』をとおし、わたしたちは、日本とアジアの深い繋がりを 聞き取ることができるでしょう。
このページは、一般に配布されているチラシの情報を転載したものです。